ネパール料理

ダルバートとネパール料理のレシピ本と南アジアの料理本 

以前にも記事にしていましたがネパール料理のレシピ本が発売から1ヵ月たちました。そしておかげさまで重版!
ただひたすら嬉しいです。皆様ありがとうございます!
企画書を作成して提出してから1年半。頑張ってプレゼンしたり色々な経過があり長かったような短かったような。

 

■ダルバートとネパール料理

柴田書店さんからの購入はこちらから

アマゾンから購入はこちらから

→電子書籍
◆配信先URL
kindle https://www.amazon.co.jp/dp/B08BNKPSR3/
楽天kobo https://books.rakuten.co.jp/rk/f7da1beb366137e9b698c5a6881cce9d/
iBooks https://books.apple.com/jp/book/id1519941914
BOOK☆WALKER https://bookwalker.jp/de642024ff-8e40-42da-9f8d-adac67db396f/
honto https://honto.jp/ebook/pd_30393838.html

このレシピ本で紹介しているスパイス各種はスパイス堂のHPからも購入いただけます。もちろんクミン、コリアンダー、ターメリックはネパール産です。
※ネパール産はインド産に比べて挽き具合や香りが異なります。ぜひ一度ネパール産で作ってみてください!
■スパイス堂の通販ページ→https://nepalspice.com/

ちなみに以前書いた記事は下記のリンクから
■ネパール料理のレシピ本をつくってみたい→https://dalbhat-shokudo.com/archives/2888

※初版のレシピにはいくつか修正が必要な個所があります。訂正箇所に関してはこちらをご確認ください。
※2刷り目は訂正しています!
未だこの本をご存じない方に本の内容を少し説明すると、とりあえずのダルバートやネパール料理のレシピが一通り載っていて、尚且つネパールの食文化についても記載もしてあり、それに加えてネパールにで料理のことを現地のネパールの人にこれ何?と聞きたいときに使用できる、野菜の名前から調理方法までをネパール語/日本語で記載しているという、自分でもネパール料理に興味が沸き、ネパールを訪れるようになった初期の段階にこんな本があれば間違いなく即購入していたよなという内容に仕上がりました。と思っています。なので、今までネパール料理の本でこういうの無かったし、まあまあの期間かけてフィールドワークしてきた僕のネパールの食文化のまとめみたいな感じにもなっています。

ほんと、この本は僕が一番好きな出版社の柴田書店さんから出版することが出来たし、ネパール語の権威の野津先生にネパール語の校正をお願いすることも出来たしと、凄く恵まれた環境の中での完成となりました。
野津先生は持ちろんですが、編集の井上さんには色々とお世話になり、ネパールの食文化に敬意を持って本の構成や編集作業に取り組んで頂き、細かな打ち合わせや何度も何度も校正→ミーティングという途方もない労力を惜しまずに費やして頂きました。普通はそこまで書かないよな、厚かましいかな、大丈夫かな、通るかな、という内容も全てOKして下さった心意気には本当に感謝の念しかないです。
あと、そもそも関西の小さなネパール料理店を営む僕が、柴田書店さんから出版できたのはひとえにスパイス番長の水野仁輔さんとナイル善巳さんの助言があったからでもあります。本当にありがとうございました!

 

 

ちなみに‼これとは別に実はもう一冊。スリランカ料理店「カラピンチャ」の濱田さんとインド食堂「タルカ」の大ちゃんとで南アジアの3か国の「ミールス、ダルバート、ライス&カリー」の料理本も発売されています。こちらはインセクツ出版さんから。

■ご購入はこちら→https://www.insec2.com/news/4909.html

 

 

この料理本は3か国の食文化の違いが1冊でわかるように取り組ん本です。やはりそれぞれの食文化は全然違うくて、けどごっちゃになっている人も多いと思うし、僕もライス&カリーやミールスを食べるときにダルバートを食べるときのような食べ方をしてしまうのですが、二人と話していたらそれぞれに食べ方というかルールはないんだけど、けど食べ方は違うみたいなのがあり、そんなのを感じてもらえれたらなと思います。
スパイス一つとっても調理する際の使い方は全然異なるし、ダールやおかずもワンプレートにおいてそれぞれ位置づけも違う。打ち合わせなどで3人と話す機会があるときにはいつも、南インドやスリランカ、ネパールの料理や食文化の根幹や各国の食に関する情景なんかも垣間見れたり、それによってもっとネパール料理の特徴が明確になったりと、色々と新しい発見がありと毎回が勉強の連続でした。こちらも制作作業はとても楽しかったです。
とにかく濱田さんにしても大ちゃんにしてもちょっとぶっ飛んでるなてくらいの熱量でいつも影響うけてます!

可能なら、コロナが落ち着いたら東京のお店で1dayタルカや1dayカラピンチャをやろうと計画したりしています。

 

しかし本当に今回の機会はとても良い勉強になりました。自分自身でもネパール料理に関しての認識を言語化するための作業を繰り返し繰り返し行い、途中もうやめよかなとか思うこともありましたが、なんとか2冊とも完成して良かったです。これらの本がちょっとでもネパールの食文化に貢献できれば良いなと思うし、ネパール料理を知らない人がネパール料理を知るきっかけにもなればと思います。

ネパール語でのネパール料理の調理方法など

今回は、ネパール語での調理方法を紹介します。
これが分かれば、ネパールの人にどうやって作ったかとか、どうやって作るのかを確認するときにも簡単。初めから知ってたら楽だったのになシリーズ。
※下記の一覧は通じやすいように簡単な動詞の活用形になっていて、それらの動詞と出来上がった料理や、今から調理する段階でどうやって作ったかを確認したいときに使えると思います。ちなみに、全然丁寧じゃないということもご理解お願いします。あと、ネパール語は発音が難しいのでカタカナ表記より英語表記の方を使用した方がまだ通じやすいと思います。
その他のネパール語に関しては下記のリンクよりご覧ください。
ネパールに行くときに、是非プリントアウトして持っていくと何かと便利かもしれません。

・その他の ネパール語 シリーズはこちらから
ネパール語での野菜の名前一覧→https://dalbhat-shokudo.com/archives/2844
ネパール語での青菜の名前/豆の名前一覧→https://dalbhat-shokudo.com/archives/2864
ネパール語での肉の名前一覧→https://dalbhat-shokudo.com/archives/2044
ネパール語でのスパイスの名前一覧→https://dalbhat-shokudo.com/archives/2047

■□■ 調理するときに良く使用する言葉 ■□■
※基本的に名詞にするときは、動詞の過去分詞+食材、文章にするときは、食材/料理+動詞

作る बनाउने/banaune/バナウネ
茹でる ऊसिन्ने/usinne/ウシンネ
茹でた ऊसिनेको/usineko/ウシネコ
煮る पकाउने/pakaune/パカウネ
煮た पकाएको/pakaeko/パカエコ
焼く पोल्ने/polne/ポルネ
焼いた पोलेको/poleko/ポレコ
炒める भुट्ने/bhutne/ブトゥネ
炒めた भटेको/bhuteko/ブテコ
燻す  सेकाउने/sekaune/セカウネ
燻した सेकाएको/sekaeko/セカエコ
干す सुकाउने/sukaune/スカウネ
干した सुकाएको/sukaeko/スカエコ
干された सुकेको/sukeko/スケコ
蒸す बफाउने/baphaune/バファウネ
蒸した बफाएको/baphaeko/バファエコ
揚げる तार्ने/tarne/タルネ
揚げた तारेको/tareko/タレコ

温める तताउने/tataune/タタウネ
温めた तताएको/tataeko/タタエコ
沸かす उमाल्ने/umalne/ウマルネ
沸かした उमालेको/umaleko/ウマレコ
冷ます चिस्याउने/chisyaune/チシャウネ
冷ました चिस्याएको/chisyaeko/チシャエコ
揉む/揉みながら混ぜる मोल्ने/molne/モルネ
ミックスする/混ぜる  मिसाउने/misaune/ミサウネ
ミックスした/混ぜた  मिसाएको/misaeko/ミサエコ
加える थप्न्/tapne/タプネ
浸水する भिजाउने/bhijaune/ビジャウネ
浸水した भिजाएको/bhijaeko/ビジャエコ
(包丁で)切る काट्ने/katne/カトゥネ
すり潰す/パウダーにする पिस्ने/pisne/ピスネ
すり潰した/パウダーにした पिसेको/piseko/ピセコ
味見する चाख्ने/chakhne/チャクネ

食材を洗う पखाल्ने/pakhalne/ポァカルネ
食器を洗う माज्ने/धुने→majne/dhune→マズネ/ドゥネ
拭く पुछ्ने /puchhne/プツネ
蓋をする छोप्ने/chhopne/チョプネ
入れる राख्ने/हाल्ने→rakune/halne→ラクネ/ハルネ
混ぜる चलाउने/chalaune/チャラウネ
※木べらや金属製のへらで鍋を混ぜるときに使う
出来た、完成した पाक्यो/pakyo/パキョ
奇麗に取る सोर्नु/sornu/ソルヌ
※ヘラや手を使ってボウルの中にあるものや皿にあるものを綺麗に取るときに使う

ネパールでは動詞の過去分詞形+食材で名詞になるのでそれがそのまま料理名になっているものも有ります。
例えば青菜の炒め物→भुटेको साग→ブテコ サーグとなります。直訳すると炒めた青菜ですが。。
たまに見かけるサーグブテコよりこっちの方がしっくりきます。日本の場合で言うと焼きおにぎりかおにぎり焼きかみたいな。ネパールでは質問で何を作っているのかとかそういう場合を除いてはサーグとしか言わない場合が多いですが。。
逆にその逆で食材+過去分詞の場合もあります。ピーナッツ サデコみたいな。
他には「干した/干された」で見てみると、自動詞と他動詞の関係で下記のようになります。

スカエコ クルサニ →(誰かが)干した唐辛子
スケコ クルサニ → (誰かに)干された唐辛子
クルサニ スカウネ? → 唐辛子を干す?
クルサニ スカエコ? → 唐辛子を干した?
クルサニ スクネ? → 唐辛子が干される?
クルサニ スケコ? → 唐辛子が干された?
※クルサニは唐辛子のこと。

また、蒸すなどは英語のsteam/スチームを使用したりするのが多いので上記の蒸す बफाउने/baphaune/バファウネははあまり聞かないです。英語を使った外来語も最近増えてきていますのでそのまま英語が通じる場合もあります。
※上記の一覧はカトマンドゥやポカラなどの都市部で主に使用されていると思われるものです。地方に行くと方言とかもあるので意味合いが変わる場合もありますのでご注意ください。

■□■おまけ■□■
下記は、レストランなどで覚えておけばコミュニケーションがちょっととれるネパール語。
是非一度試してください。

・こんにちは!/नमस्ते!/namaste!/ナマステ!
・ありがとう!/धन्यवाद!/danyabaad!/ダニャバード
・これは何ですか?/यो के हो ?/yo ke ho?/ヨ ケ ホ? 
・美味しいです/मिठो छ/mitho chha/ミトチャ
・~下さい/~दिनुस्/~dinus/~ディヌス
 ※ものを欲しい時や、お願いするときに名詞+ディヌスでPlease~と同じ意味になります。
・~おかわりすることはできますか?/~थाप्ना सक्छ?/~thapna sakchha?/~タプナ サクチャ?
 ※ダールの場合は~の部分をダールに置き換えて、ごはんの場合にはバートに置き換えればOKです。
・お腹いっぱいです/पुग्यो/pugyo/プギョ
・お元気ですか?/सन्चै हुनुहुन्छ?/sanchai hunuhunchha?/サンチャイフヌフンチャ?
・元気です/सञ्चै छु/sanchai chhu/サンチャイツ
・ご飯食べましたか?/खाना खानुभयो?/khana khanubhayo? カナカヌバヨ?
・いくらですか?/कति हो?/kati ho?/カティホ?

そんな感じで、ネパールに行った際にはネパール語で是非チャレンジしてみてください!

ダルバートとは。ネパール料理のダルバートの色々

早いものでダルバート食堂も5周年を迎えようとしています。今年はいつもしていた周年スペシャルも自粛。
そんな中で、レシピ本の為に色々と写真を見ていたらネパールに行ってダルバートが食べたくなってきたので記事にしてみようかなと。
そもそも、色々なダルバートを集めた記事がない事に今更ですが気が付きました。

ということで今回はネパールの色々なダルバートをご紹介します。
まずはダルバートとは何かということですが、ダール/豆(daal)とバート/白ご飯(bhat)が用意されればもうそれはダルバートです。ですが家庭や民族、食堂やレストランでも味付け、盛り付け等が全く違います。

食べ方や好き嫌いも人によって違います。作り方だって色々とあります。どれが美味しいかとかも好みがあります。
よく、日本の方がネパールは家庭のダルバートが一番美味しいとか耳にしますが、家庭でも美味しいとこやそうでないとこもあるし、食堂でもレストランでも美味しいとこもあるし、そうでないとこもあります。
なので僕はそんなことは考えず、目の前にあるダルバートが美味しいかどうかを考えながら、美味しかったらなぜ美味しいのか、美味しくなかったらなぜ美味しくないのかを常に考えるように心がけています。
ちなみに僕が思う美味しいダルバートはごはんがアツアツで肉やおかず、ダールが作りたて、しかも丁寧に作られている。そして食べて幸せになれるかどうかです。もちろん味付けや全体として食べたときの塩気のバランス、味の変化、それが満足できるかどうかとかもあります。
逆に美味しくないダルバートは冷えたごはんやおかず、ぼやけた味付けや雑な調理。全体として食べたときに味のバランスが悪いとかです。

あと家のダルバートが美味しいと感じる人が多いのは、やっぱり出来立てというのがポイントではないでしょうか?
そして特に日本人の女性にはレストランや食堂のダルバートは少し塩分が強いと感じるからではないかとも思います。
ネパールではごはんをたくさん食べてもらうために、特に食堂では塩気が強いです。そして家庭よりもアイテム数が多いので、僕は肉のカレーが付いているとごはんのおかわりを少なくとも1回はしてしまうし、それくらいが丁度よいと感じます。このおかわりというのは日本人にしたらものすごく多く、少なくとも1回おかわりしたらトータルでごはんの量は600gくらいはあると思います。それに比べて家で食べるダルバートはアイテム数も少なく、ごはんのおかわりなしで充分とも感じます。

以上のような視点や、その食堂やレストランではお客さんたちがごはんを沢山おかわりしているのか、または残してはいないか等もチェックしながら、ここは美味しいと食堂だとか判断しています。

しかし残念なことにネパールでよくあることですが、去年は美味しくても何故か今年は美味しくないと感じるレストランや食堂も多いです。早ければ半年程度で味が変わってしまうなんてこともざらです。その理由の一つとしては、オーナーが自身のレストランや食堂が流行ったら売ってしまう、もしくは流行ったら商売っ気に走って材料や手間をコストダウンするということがしばしばあるからです。
これはもうネパールの文化的なものでしょうか?経営者は基本的に経営のことを考える。そしてそれに加えて料理人がオーナーであるということが稀であるというのも一つかもしれません。それとは逆に食堂より少し小さなところはオーナーシェフが多いので長年美味しいと思う店も多いです。

なんてことを話し始めたらキリがないので以下、ネパールでのダルバートとはどんな感じなのかを少しですがご確認ください。

※ちなみにダールに関して
ダールはそりゃ、もう色々あります。
1種類の豆だけを使う作り方、何種類かを混ぜて使う作り方。
ちなみに、スパイス堂でも僕が考えたブレンドしたダルも販売しています。
http://nepalspice.com/?mode=cate&cbid=2472643&csid=0
その他
■カジャについての記事はこちら→https://dalbhat-shokudo.com/archives/2420
■ネワール料理の記事についてはこちら→https://dalbhat-shokudo.com/archives/2122
■ネパールの色々な料理に関してはこちら→https://dalbhat-shokudo.com/archives/1414
 

 

では写真と一緒に色々なダルバートをご紹介していきます。ダルバートはそれはもう色々なカタチがあります。ぜひ一度ご覧になり、ネパールでこんなの食べたいと感じていただければと思います!

↑とある食堂のダルバート。すごくシンプル。

↑家庭のダルバート。東ネパールの家庭で。ニンニクではなく葉にんにくを使っていた。

↑家庭のダルバート。シェルパ族のもの。ダルの味付けや器がちょっと違う。


↑ネワール族の家庭のダルバート。キーマと青菜のカレー。

↑もりもりなダルバート。これぞ安食堂!的なダルバート。

↑水牛のテールがもりもりなダルバート。これもネワール族。ネワール族は水牛の肉を良く使用する。

↑フライドマチャ、魚のフライのダルバート。

↑シンプルな家庭のダルバート。

↑これもシンプル。

↑山の上のロッジのダルバート。良くわからないけどチョウメン(焼きそば)も。

↑家庭のダルバート。

↑家庭のダルバート。シェルパ族。おかずやダール、全て味付けがほかの民族と異なる。

↑ハイウェイ沿いの休憩所のダルバート。

↑家庭のダルバート。

↑タカリのレストランのダルバート。タカリスタイルはアイテム数が多く塩もしっかりでメリハリが強い。

↑家庭のダルバート。友人の家にて。マガル族のお母さん作。

↑街中の食堂のダルバート。ピリリと辛い。

↑街の安食堂のダルバート。ダルの取り忘れ。

↑少しポカラから離れた街の食堂のダルバート。これは最高に美味しくなかった。

↑ハイウェイ沿いの食堂のダルバート。アツアツのごはんが美味しい。

↑タカリ族のダルバート。アチャールが発酵タイプ。

↑こちらもタカリ族のダルバート。アイテム数が豊富。

↑タカリ族のダルバート。ホームステイ先で。※シンプルバージョンでダルではなくそばの葉を使ったスープ

↑タカリ族のダルバート。綺麗で美味しい。ごはんのおかわりが止まらない。

↑タカリ族のダルバート。

↑豪華なダルバート。グンドゥルックのジョール付き。

↑ロッジの豪華なダルバート。ロッジでこれはなかなか頑張っている。

↑食堂のダルバート。ビラトナガル(南ネパール)。スパイス感が強くなるのが南の特徴。

↑タカリ族のディーロ※ダルバートとは違うけど。

↑タカリ族のダルバート。タカリにしたらシンプル。

↑食堂のダルバート。グンドゥルックが珍しいトリ(からし菜)タイプ。

↑家のダルバート。ネワール族の食の一つ、水牛の背中の皮つきのおかずもついている

↑食堂のダルバート。ダールでたくさん食べてねって言われているみたい。

↑タカリ族のダルバート。

↑タカリ族とうったているレストランだったけど味が全然タカリ族じゃなかったダルバート

↑昔は貧しい人が、今はお金持ちが食べる米。マルシライス(marsi rice)。

↑家庭のダルバート。おかずをたくさん作ってくれた。

↑食堂のダルバート。味付けのバランスが良かった。

↑タカリ族のダルバート。メリハリが効いててごはんが進む。

↑タカリ族のダルバート。タカリ風のかぼちゃのタルカリが美味しかった。

 

てな感じで色々なダルバートがあります。もっともっとあります。
なのでダルバートは奥が深くて簡単そうだけど難しい、つかみどころがない。各民族、地方、家庭、カースト、食堂のグレード、レストランのグレードによって千差万別。美味しい店でも数年で味が変化しちゃったりするので毎年行って美味しいダルバートを探すというのが僕のルーティーン。
まあ出来たら美味しい店はずっと美味しくあってほしいですが。。。

そんな感じで、いかがでしたでしょうか?
ネパールで美味しいダルバートの情報があればぜひ教えてください!
そしてコロナが終わればネパールに行って、食べてまわりたいです!

 

■カジャについての記事はこちら→https://dalbhat-shokudo.com/archives/2420
■ネワール料理の記事についてはこちら→https://dalbhat-shokudo.com/archives/2122
■ネパールの色々な料理に関してはこちら→https://dalbhat-shokudo.com/archives/1414

ネパール料理のレシピ本を作ってみたい

ネパール料理に興味のある方が増えてきているように最近感じています。そしてそれに伴いネパール料理のレシピ本の需要もあるんじゃないかとか、もっと多くの方にネパール料理を知ってもらうにはそういったレシピ本が必要だよなーとか色々考えていたのが去年の今頃です。

色々考えて友人や知人に相談し、もし自分が著者のネパール料理のレシピ本を出すことが可能なら、やっぱり柴田書店さんしかないと考えて企画書を作って提出したのが去年の12月ぐらい。そして色々なご縁を得て、企画が採用されたのが今年の6月ぐらい。

正直すごくうれしいです。けど、不安もたくさんあります。
内容は今から詰めていく感じで、撮影は来年。出版も来年以降になります。ネパール料理に興味ある方は是非お楽しみに!

ちなみに僕が企画書を送り電話してたまたま受けた方が、この本の担当の編集の井上さんになったのですが、その方は『カレーのすべて』という本の編集者さんでもあり、僕がスパイスとかに興味を持ち買った初めての本がこの本で、何かご縁を感じます。

しかし、制作するにあたってのカメラマンさんやデザイナーさん、そして編集の井上さんも皆さんネパールに行ったことがないそうで、やっぱり色々とネパールのことを紹介したいし、知っていただきたい。そしてそれがより良い本の制作に繋がるんじゃないのかなと考え、「ちょっと11月にネパール行くのでいかがですか?」と無茶ぶりをしたら、「是非!」と快諾していただき、数日前までの4日間、ネパールの食文化や食事をご案内してきました。
ちなみに、観光は全くしないでひたすら食べ歩き写真撮影、そして取材。

パタンにいってカジャの食べ歩きいろいろ。のうちの一つ。

これは、パタンから少し離れた鴨のチョエラが有名な通りのお店。

もちろん市場にも。そこで写真とる。

レモンの説明とか。

違う市場の近くでアチャール屋さんで色々説明。

アサン市場行くまでに朝食を買う。

別の場所でお茶。

散策の間の一休み。

ぐるーとまわってまたカジャ。

常時ヨ―モリやウォーが食べれる。これはヨ―モリとマショウラのチョエラ。

料理教室に潜入して撮影とか。

お馴染みミランさんの店でも撮影。

凄くラッキーなことにkar.ma coffeeのオーナー夫妻とお話しすることができ、彼らのネパールの食文化に対してポジティブな活動や目標、ポリシーにすごく共感しました。そんな彼らのおすすめするネパールの色々な民族の料理を紹介しているレストランを教えて頂きました。
ちなみにkar.ma coffeeはタメルにあるとてもいい感じのコーヒーショップですごく美味しいです。

彼がそのレストランのオーナー。彼自身の実体験のもと、ネパールにも素晴らしい食べ物がたくさんあると感じ、ライ族、リンブ―族、タル―族、シェルパ族、ほんと色々な民族の食文化を研究していておもしろい方だった。考え方も方向性もなんか似ているなって感じで。

厨房に見学に行って、レクチャーを受ける。

これはリンブー族の料理らしい。なんと苔を使う。苔を食べる文化があったのだとびっくりした。

これが完成の1品。豚肉と苔と豚の血の炒め物。これにキネマという日本の納豆的なもののアチャールと一緒に提供された。

これがそのトマトとキネマのアチャール。

 

 

もちろんダルバートも食べています。

 

とまあ、写真以外にももっともっと濃い感じでネパールを色々と紹介できてよかったとおもいます。
今後も進捗なんかをお伝えできればなと思っています。
そしてレシピ本ではレシピだけでなく、今回巡ったお勧めのお店も紹介予定ですのでお楽しみにーーーー。。

やっぱりお茶。