ネパールの東、Bhedetar(ベデタル)/Dharan(ダラン)/Itahari(イタリ)
ちょっと弾丸ですが新しいネパールの民族の料理が知りたくて、ライ族やリンブ―族が多く暮らす東の街に行ってみました。きっかけは豚が産地なこの地方はどんな料理があるのか気になっていたことと、結構昔に行ったきりだったので改めて行こうと思い、無理くり今回の日程で詰め込みました。
結果から言うと、ほぼ何も深く掘れなかったということです。まあそりゃそうです。まだまだ知らない土地で知り合いも少ないし、1週間くらいだし。もちろん出来る限り色々な人と話してそれぞれの食文化を聞いてみたり、西宮のターメリックというネパール料理屋のキランさんにお願いしてお友達のホテルを紹介してもらったりしましたが、あー、やっぱり最初はこうよなーって思いました。で、この紹介してもらったBhedetarのホテルを拠点に北のDhankutaや南のDharanを訪問。
まあ、そんな感じで東ネパールちょこっと行ってきました。
紹介してもらったレストラン。
Bhedetarのバザール。
雑貨屋の前にはグンドゥルックを発酵中。
Bhedetarの中心地。
レストランの少年が賄いつくり中。
オールドスクールの作り方。
モモの生地を捏ねる。
グンドゥルックの為に天日干し中。
またバザール。
ラヨコサーグ(高菜)。むちゃくちゃ大きい。
churpi。かたいチーズ。
たまたま黒豚(sungur)の解体してたので買いました。
高菜と黒豚の炒め物。すごく美味しかった。
sisnu(イラクサ)。これをスープにする。
すごくシンプルな作り。
出来上がりはこんなの。
続いてDharanの街。ここではお目当ての豚足のスープやリンブ―族やライ族の食べ物がゲットできず。。。
Dharanのバスパーク。
バザール。
バザール2
バザール3
ここでひたすら聞き込みしながら情報を集めてたけど、何もヒットしなくて、ホテルに戻って従業員と話していたらそのうちの一人が自分の実家に行けば食べれるからおいでという流れになり、Itahariのはずれの村に行くことになりました。
ということでItahari着。ここからティンブで村まで。
村の入り口。
結構歩いてホームステイ先まで。玄関には発酵させてる途中のアチャールがお出迎え。
ここの家はグルン族だけど、やっぱり東ネパールのグルン族。黒豚飼育中。
もちろんほかの家でも黒豚飼育してました。祭りの時には1頭解体してご馳走作るからまたおいでといわれ。
のどかな風景。色々な作物を耕してた。
山側と違い熱い。蚊がたくさん。
山羊も放牧中。
この少年に連れてきてもらった。18歳。今日は鶏肉のティテにしてくれと言ったら、買いに行くから着いて来いと言われ行ったのは2軒先の民家。ここで値段交渉して鶏をゲット。
ティテ作る前にjaalというchangとは作り方が違う微発酵のお酒。
ティテは苦い。鶏のティテには火で炙った鳥の羽を入れる。魚のティテには内臓を入れる。ちなみにティテはキチュリみたいなもの。それを苦く作る。お父さん以外家族は嫌いだと言われてお父さんと一緒にお酒とティテを二人で食べる。酔っぱらいすぎて写真撮ってません。
翌朝のお父さん。チャック半開きがずっと気になってたけど、この地方の魚のカレーを教えてもらい中。
赤いのはtyammatar。ツリートマト。すっぱくて美味しいアチャール。それにフィッシュカレーとマスコダル。フィッシュカレーにはたっぷりのイエローマスタードシードを磨り潰したのを入れる。美味しい。
ちょこっと外出て、カジャ屋さんに入ったら、タニシのカレー。
淡水に生息する二枚貝のドライカレー。両方ともビールとともに。美味しかった!
夜は豚足のスープとアチャールとソテ。肉をぶった切る。
家のコンロより外の火の方が強いので大体外で作ってた。
豚足のスープの出来上がり。
こちらはアチャール。すごく美味しかった。
そしてソテーはちょっとグロいので写真なしで説明。豚の腸の中に米と豚の血とマサラ等を混ぜたものを詰めて蒸す。その後焼くという工程の食べ物。これがなかなか美味しくて、うま味たっぷり。他の人が作ったのも食べたくなった。
ちなみに英語表記だとsotea、titea。
こんな感じで東ネパールの最後の夜もロキシー片手に更けていって、また次のネパール訪問の際にも東ネパール(次はビラトナガルにも)に行こうと思った。もう少し時間かけてこの辺の食文化を掘ってみたいと思った。ちなみにともとは山側にいたライ族や、リンブ―族、グルン族の人たちが、itahariにもたくさんいるのは、山よりも仕事がある平地に来たためで、タル―族の文化と相まって面白いコミュニティーでした。貝類などの食べ物はタル―族のもの。なのでここら辺は本当に興味深いエリアだなと思いました。
そしてここら辺の文化をちょっとづつ知ってアウトプット出来るように。。。
ちなみにティテやソテなんかを知らないライ族やリンブ―族の子たちもいて、もちろんほかの民族に聞いても知らないし、こういったオリジナルの食文化がだんだんと継承されず消えていくのではないかと危惧しては悲しくも思う。なので今のうちに沢山ネパールの食文化を知っておかないといけないなーてちょっと焦ってたりもします。
ほんと、ネパールは小さいのに広い。知れば知るほど面白い。奥が深い。何年かかるねん。